記憶の水底

3月29日(木)~30日(金)

music:「映画『さよならの朝に約束の花をかざろう』オリジナルサウンドトラック」

     *     *     *

【29日(木)】
普通に出社。
出社して早々、直属の先輩に件の恩師の逝去の件を伝える。幸い、事の重要度を理解してもらうことができ、夕方から時間休を貰うことに成功。
だからそれまでは、少し仕事を頑張った。のちに自分にしわ寄せが来ないように、あるいは、誰かに迷惑がかからないように。
諸々のスケジュール調整や資料の作成などを、休憩時間を幾許か削って昼過ぎまでに終わらせた。午後、臨時の業務が入って少し慌ただしくすることもあったが、なんとか16時前には会社を出ることができ、新幹線にて通夜の会場へと向かう。
僅かな昼休憩のうちに水引と黒ネクタイは買っておいたため(この時の決断力と行動力は、我ながら早かったと思う)、新幹線内でそれらを準備しつつ、17時ギリギリ前には通夜を行う会館へ入った。
香典を渡し、記帳し、通夜会場へ。
式自体は30分と少しかかった程度であった。前の席の幼い子が終始落ち着かない様子で――恩師の孫にあたる子であるということは、のちのち判ったのだが――まだ人の生き死にを解していない年齢なのかなとか、この子と師との人生が交わっていたのはほんの2,3年程度だったんだなとか、沈黙する死者と賑やかな生者の対比だなとか、そんないろいろなことを考えたりもした。
あと、お坊様の講釈が結構面白かった。パーリー語とヨーロッパ諸言語の共通点ですか、みたいな。長かったけど。

通夜ぶるまいにも、少しだけ参加する。かつての同期や先輩、後輩と30分程度軽く言葉を交わし、最後に喪家のご令嬢夫妻にご挨拶をしてから、会館をあとにした。

19時前の新幹線で、再び会社に戻る。そこから残っていた仕事を簡単に済ませ、20時頃、退勤。
帰りにコンビニで夕飯とヤングジャンプ(りきゃこ)を買う。
あとはウルトラマンを観たり、Anison daysを観たり。
アニゲー☆イレブンは、今回が久保ユリカさん最後のMC回だった。ゲストは今個人的に一推しの石見舞菜香さん。姉妹にも、先輩後輩にも見える二人のやりとりを30分間楽しむことができ、本当に、冗談抜きで、幸せな番組を見ることができた。推しと推しが楽しそうに喋ってる奇跡、この世に感謝。石見舞菜香さんに感謝。久保ユリカさんに感謝。

久保ユリカさん、2年間のアニゲー☆イレブンMCお疲れさまでした。生きる希望でした。ありがとうございました。

彼女が築いたもの、繋ぐものを見届けるために、来週からリニューアルされるLynnさんがMCのアニゲー☆イレブンも見続けようと思う。そちらもそちらで、また違った楽しみ方があるだろうから。

日付が変わってからは、ヴァイオレット・エヴァーガーデン12話。
もう誰も死なせたくないと想った前回から続く展開。ヴァイオレットの意志と哲学、その形成と大成が、僅かに見えてきたような気がした。
26時過ぎ、寝る。


【30日(金)】
7時半に出勤。早すぎ。
8時から外出があり、夕方近くまで外での仕事だった。基本的には立会い業務だったのだが、現場に小さい子がたくさんいたため、主にそのお世話というか、相手をした一日だった。かわいい盛りの子達を相手にするのはとても楽しいが、同時に滅茶苦茶疲れることだなと再認識した。保育の分野に就職した友人とか、若いながらも幼かった自分を育て上げたかつての両親とかに、改めて尊敬の念を覚える。
自分は果たして、そこまでのことができるだろうか。

夕方に帰社したのちは、残っていた仕事を簡単にこなしつつ、
19時頃からは社内で行われた歓送迎会に参加した。こちらは一番の下っ端ということも幸いし、支度をしたり、動き回ったりすることで「飲み」の舞台に積極的に関わることはせず、それでいて雰囲気を楽しむポジションに終始することができた。というか社内での宴会ながら、かなり本格的な飲食物・ツール類の準備がされており、社会ってすごいなとか思った*1
21時過ぎにいったん会はお開きになり、そこから何やかにや面倒くさいことが起きたりもして、逃げるように解散したのが23時頃。会社の人に車で家近くまで送ってもらい、帰宅した。

帰宅後は本当に何もする気が起きなかった*2ため、買ってきたプリンを食べて数時間ほどぼうっとしたのち、布団に移動して、おもむろに友人達の通話に参加する。
で、話を聞いていたらいつのまにか4時を回っており、通話をしていたPCの充電も切れかかっていたため、通話から離脱。
まだ外は青白むほどではなく、だいぶくたくたになった頭と身体を海の底に沈めるように眠りに就いて、今年度最後の連休へと入っていくのだった。

*1:多分うちくらいのものだと思うけど

*2:勉強とか読書とか、そのあたりのエネルギーを使うこと。