記憶の水底

9月30日(土)~10月1日(日)

【30日(土)】
10時頃、妹宅のリビングにて起床。
準備をしながら起きてきた妹たちと軽く会話も交わす。二人とも実家の時よりも目覚めが良いのか、寝起きでも普通に会話が通じた(というかそもそも普段は私の寝起きが悪いので、妹の方が私と会話が通じたと思っているかもしれない)。
もっとゆっくりしたかったが、11時前に妹宅を出発。
割と時間がギリギリだったので、二人からもらったイヤホンを耳にしつつもいそいそと電車に乗り、幾つか電車を乗り換えて大宮駅へ。
そこから新幹線に飛び乗り、首都圏から仙台へと向かった。
新幹線の中はめちゃくちゃ混んでいて、宇都宮までたちっぱなしだったのが大変だった。

仙台駅に着いてからも割と次の約束までの時間はギリギリだった。
久しい感慨に耽る余裕もなく地下鉄東西線に乗り、半年前に門を出た母校の大学へ。
そこで今日は、かつての研究室の同窓会に出席してきた。(ちょっと遅刻したけど、問題なかった。)
久々の面々との再会を喜びつつ、日中はOB・OGの仕事内容を聴くプレゼンや、かつてお世話になった本助教の特別講義を聴講したりした。
仕事内容を聴くプレゼンは、「公務員」と「教師」という、私が第二、第三の選択肢として選んでいた職業のものだったので、非常に有意義な話が聞けた。
今後の参考にしたい(何のだ)
また、特別講義は古代ローマにおける弁論術教育について、多角的な職業とともに考察する内容だった。古代ギリシア・ローマの自然哲学が好きだったので、弁論術教育がどの程度の普遍性・応用性を持っていたのか学べたのは楽しかった。講演者によれば、今回の講義はあくまで主たる研究を別角度から考察したものであるらしく、同テーマのより深い研究、また主たる研究の話もいずれ伺いたいと感じた。

懇談・懇話会ののちは会場を移し、市内のホテルにて懇親会(という名の宴席)。
しかしいつも社会で経験するような一発芸・一気飲み・一本締めなどは何もなく、人のありがたいお話とアカデミックな話を聴き、好きな話ができれば何も問題ない会であったため、大変に心穏やかに過ごすことができた。また、仲の良く趣味の合う同期と一番多く話せたため、滅茶苦茶楽しいオフ会を経験した気分でもあった。

同窓会終了後は人と別れ、メロンブックスを彷徨したのち(オタク)、新幹線でそのままベースキャンプへと戻った。
部屋に戻り、土曜激アツアニメラッシュを見、戦記絶唱シンフォギアAXZ最終話でウルトラマンティガ最終回を観て大変な満足感を得て、寝た。


【10月1日(日)】
あっという間に就職してから半年が経った。
こうしてあっという間に1年が経ち、3年が経ち、5年、10年……と、こちらの歩みを歯牙にもかけず時は滔々と流れていくのだろうか。
果たして良いのか、悪いのか。

さて。
今日はあらかじめ「起きるまで寝る」と宣言していたため、昼に起きたが特に後悔はない。だって疲れてるんだもん。
起きてからはアニメを見たり、荷物を受け取ったりなどした。
あと、数日前から読んでいたデカルト方法序説』をやっと読み終わった。


これになった。
伏線、というのは筆者がなぜ当時哲学書をしたためる際に一般的でないフランス語を採用したのか、ということなのだが、
最後まで読み、内容やデカルト自身の為人をある程度把握したうえでのネタばらしだったため、すんなり納得できる理由だった。
彼の哲学に関しては8割方同意、2割方懐疑というところだが、彼の信条を鑑みればもっと彼の哲学にも方法的懐疑を行わなければならないのだろうか。
まあ、さておき、機会があれば『情念論』なども紐解いてみたい。
その前に全然関係無いウィトゲンシュタインとか読みたいんだけど。

長くなり過ぎた。閑話休題
荷物は、実家からの誕生日プレゼントを受け取った。大量のお菓子や飲み物と、シャツ、そしてダウンジャケット。
ダウンジャケットはちょうど欲しかったものであったので、やはり私は家族に好みを完全に把握されているのだなと感じた。
ありがたい限りだなあ。

夜中、魔法少女リリカルなのはStrikerSを観終わる。
仕事という要素が随所に入ってきたためつらい部分もいくつかあったが、登場人物の活躍や心情などは、無印、A's、あるいは今回のStSを短時間で観たからこそぐっとくるものがあったように感じた。端的に言うと、このタイミングで見れて良かった、と思っている。

謎の夜更かしをしてしまい、翌日からくる仕事に怯え、寝る。