記憶の水底

8月11日(金)~12日(土)

えーっとどこまで書いたっけ。

     *     *     *

【11日(金)】
15分後に起きると遺して6時間爆睡し、一度起きてからどうでもよくなりさらに3時間ほど寝た。
寝過ごした。
本当は徹夜でなのはを見て朝一の新幹線に乗り仙台でなのはの映画を観るはずが、起きて、荷造りをして、部屋を出たのは12時頃のことだった。
鮨詰めの新幹線に飛び乗り、立ったままで仙台へ到着。
突発的に友人と会い、突発的に昼飯を食べ、突発的に二人でゲーセンに入ってQMAをやって別れた。会うことを決めたの自体部屋を出た後のことだったが、こういった不意の展開でも旧友に会えるのは嬉しい。自分が故郷におらず、また友人も故郷にいない人間だとなおさら、こういう機会は貴いものだと思った。

旧友と別れた後は仙台の街を散策し、幾つかの店に入ったり、会社の先輩にばったりあったり、昔住んでいた町へ電車で行ってふらふら散歩してみたりした。移り住んだときはあんなに厭だった街がいつの間にかどうしようもなく愛おしくなっているのは、なんとも不思議な感覚に思えた。
不思議で、だからこそ少なからず寂しい感覚を抱いた。

仙台を満喫したのち、20時前の新幹線で新青森へ向かう。
どういうわけかかなり疲れていたらしく、新幹線の中で珍しく寝た。
寝ていたらいつの間にか八戸で、ほどなくして新青森へ到着。父と母の迎えで実家へ向かい、実家で夕食の残りをいただきながらのんびりした。
祖母は体調が悪いらしく、この日は一言挨拶くらいしか交わせなかった。

一週間ぶりの青森は、すっかり涼しくなっていた。


【12日(土)】
休みの日に限って朝しっかり目覚められる。不思議だ。
祖母は昨日に比べそこそこ元気になってはいたが、朝のうちに病院へ行っていた。
午前中、遂に夏曲縛りのmixを作り始める。曲自体は概ね決めていたので、BPMを図ったり繋ぎの確認をしたりした。
午後過ぎ、父と墓掃除をしてきた。以前はとりたてて好きでもなかったこういう行事が、今では割と嫌いではなくなってきている。大人になった、とかそういうのではなく、単に許容範囲が広がった……人生におけるストライクゾーンが広がった、くらいのものなのだろう。
夕方、母が夜勤にでかけたのを見送り、夜、父に送られて私も外出する。
で、高校時代の同級生だった女性と食事をしてきた。

彼女、何を隠そうかつての私の片恋慕の対象だった女性なわけで。そんな人と食事をしてきたなんて今でも驚きなことなのだが、まあ実際、楽しく食事をしてきたのだった。共通の友人の話とか、社会に出てからのこととか、少しだけ恋愛の話とか、創作のこととか…………いろいろ、話もしてきた。
いろいろ話をしてわかったことは幾つかあるが、ざっくり挙げると
①ふるさとで就職できたのは羨ましいなということと
②全盛期こそ激しく好意を抱いてはいないものの、依然彼女が憧れの相手であることに変わりは無かったということ
③執筆めっちゃしてえなということ
の3点を強く感じた数時間の逢瀬だった。
また(今度は他の友人も交えたりもしながら)会おうと言われたのは、仮令社交辞令だとしても嬉しかった。実際、また会えるとしたらそれは本当に嬉しいことなのだろうと思う。

会はそこそこ早く終わり、22時過ぎに帰宅。彼女のTwitterをフォローさせてもらった。
父と少し雑談をし、深夜アニメを2本見て、寝た。

楽しい一日ではあったが、同時に、かつての想い人と言葉を交わしているのが不思議で、かつ、寂しさや、あきらめのような何かを感じもした。
いつから私はこんな、人との関わりを素直に楽しめない人間になってしまったのだろうか。

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今日中に日曜分まで書くつもりだったが、流石にこれ以上の夜更かしは憚られる。
続きはまた明日。