記憶の水底

5月19日(土)~5月20日(日)

【19日(土)】
7時半に起きて仕事の準備をしようと思っていたら8時半過ぎに起きた。
友人が来るのが9時だったため、そこそこ慌てて準備をする。

9時過ぎに家を発ち、近所のコンビニで友人と合流。
運転を任せ、高速で2時間ほどかけて栃木県は日光へと向かうのだった。

また、一方では他の友人達も動き出しており、山形から車で一人、そこに合流する宇都宮勢が一人、横浜から一人来ていた。
三人で別部隊として動いており、11時過ぎ、現地にて合流。そこからは5人で、日光観光を楽しんだ。

はじめに向かったのは、日光東照宮
休日で他の観光客も多いなか、チケットを買い、中へ。
有名な「三猿」を含む猿の一生を描いた彫刻が設えられた厩や、天海の蔵を観たりしながら奥へ進み、陽明門をくぐる。
また、改築中の御本社に入って社内で案内役のガイドを聞いたり(家康公が云々、という基礎的な話だったような気がする。壁に掛かっていた詩歌が気になってあまり聞いていなかった)、神楽殿が英語でsacred dance hallなのを知ってゲラゲラ笑ったり、唐門の一隅にある眠り猫とその裏の雀を見て写真を撮ったり、ダンジョンの深部にもぐるような階段を昇って奥宮まで行ったりもした。帰りすがらには御本社の脇にあった鳴龍を観たりもした。
訪れる前までは「東照宮」という大きな建物が一つあるのだという漠然とした認識だったが、いざ行ってみたら意外と広く、見どころも多いことに驚いた。次はもっと事前の下調べを入念にしてから、また来たい。

東照宮を出た次は、二荒山神社へ。縁結びということでオタクたちがウッキウキで入っていった。誰と結ぶんだ……。
因幡の白兎に迎えられつつ、本社近くでキメラ(みたいなやつ)を撫でたり、二次元と写真を撮ったり、色々な御利益のある分社で祈ったりした。健康のところを熱心に。自分というよりは、家族や友人の健康を祈った。
程なくして友人の一人が空腹で限界そうだったため、二荒山神社を出て、下山。
神橋近くまで歩いていき、橋の傍の蕎麦屋でやや遅めの昼食を取った。水がめっちゃ美味しくて10杯くらい飲んだ。

昼食を取り、神橋をパシャパシャと撮ったのち、今度は車移動を経て、中禅寺湖経由、華厳の滝へ。
華厳の滝では岩盤を掘削して造られたというエレベーターへ乗って下層まで降り、そこから滝を仰望。丁度西日が滝の上流に掛かり、非常に神々しい光景を見ることができた。加えて水飛沫を浴び緑に囲まれ、大自然に癒されるとはこういうことなのか、となんだか久々に自然の恩恵に与ることができた気分でもあった。
ちょっと寒かったけど。うんうんそれもナイスネイチャーだね。

で。
17時前くらいに予定していた旅程(yo,yo)を全て終え、宇都宮経由組の三人とは華厳の滝にて別れる。
私は朝から一緒だった山形のオタクの車に再び乗せてもらい、帰路に就いた。
19時過ぎに戻り、そのオタクとデニーズで軽く夕食を摂った。疲れからか満足感からか、素面なのにいろいろな話をしてしまったらしい。「実際に会う日数を考えたら、家族や友人とこうして直接会えるのはあと何年分なのだろう」とか、そんなことを言ったとか言わないとか。
現実で哲学を出すと他人を困らせますよ。気を付けなさいな。

山形のオタクと別れたのち、私は会社から車をピックアップして帰宅。
で、帰宅した瞬間蓄積していた疲労と満足感がずっしりと全身に圧し掛かってきたため、そのままベッドに倒れこみ、就寝。

日付が変わるか変わらないかくらいに一度目が覚めたらしいが、起き上がる体力はまだ回復しきっておらず、そのまま朝まで寝込むのであった。


社会人でも旅がしたい! Take On Me 日光篇、これにて一件落着!
それでは皆さんご一緒に! いつも心は、虹い


20日(日)】
昼前に起床。
ニチアサをちょっと見て、12時に外出。会社の車を借りて、美術館へ行ってきた。
(移動しながらスクフェス感謝祭の生中継を聴いたりした。Aqoursとμ'sがSDSの話してる~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~とボロボロ泣きながら運転していた。映像全然観れなかったけど)
美術館では、特別展のダリ・エッシャー展を鑑賞。マウリッツ・コルネリス・エッシャーは私の好きな芸術家のひとりでもあったので、実際に「滝」や「昼と夜」などの作品をこの目で見れたのは非常に良い体験だった。錯視の技術も然ることながら、実際の絵を見ると非常に緻密に描かれており、建築家志望だった彼の性質というか、性格もよくわかる展覧会だった。
また、ダリに関してもその有名さは簡単にではあるが伺い知っていたので、実際にその作品を目の当たりにして、彼の奇抜な面をこれでもかというくらい感じることができた。天才とはこういう存在のことを言うのだろう、そんな畏敬すら覚える作品ばかりだった*1。「テトゥアンの戦い」などは、それこそ「記憶の固執」と同じくらい、もっと有名になっても良いのではないだろうか。

それから、この二人と一緒に福田繁雄のことも取り上げられていた。彼の作品は有名な錯視技術や作品をオマージュしつつも、現代的かつコメディックで,
単純に見ていて楽しかった。わかりやすい芸術作品、という感じがしたし、クスリとくる作品から感銘を受けるものまで、どれもこれも印象的だった。

ざっと1時間半ほど見て回ったのち、美術館を後にする。
帰りすがら夕食の買い物を済ませ、15時半頃帰宅。オークスを観る。負ける。サトノワルキューレどこ……ここ?(6着)

あとは何を思ったか突然Le temp de la rentreeを訳し始めたり昨日観れなかったアニメを回収したりウルトラマン芸人を観たり寝たりして、たら、
休みが終わってた……。
ウマ娘を見て日曜日を完遂させ、寝る。


     *     *     *


3週間日記溜まってるけどどうする?

*1:もちろん、生来の才能だけでなく、努力の面も改めて理解した。