記憶の水底

7月21日(金)~23日(日)

精神的にかなり限界が近づいてきている。

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【21日(金)】
6時半に覚醒。普段より早い時間の起床だが、仕事、というよりは上司の送迎のための早起きだった。
然してその上司は、約束の時間よりも30分遅れで姿を見せる。酷過ぎる。
1時間ほどして上司を送り届けたのち、別の上司から連絡。それによって、何故か東京&北海道行きが決まる。
ふたたび1時間弱かけて会社へ戻り、準備をしたのち、昼過ぎに出立。
新幹線で東京に行き、荷物を受け取り、飛行機で北海道へ行ってきた。飛行機で。
自分は本当に飛行機が無理だったので、正直、冗談抜きで死ぬかと思った。墜ちて死ぬか、緊張とストレスで死ぬかの二択だと思っていた。
実際、墜落こそしなかったものの、緊張とストレスは半端じゃなかったらしく、何度も機内で気を喪ったり覚醒したりの繰り返しだった。着陸直後は、わけもわからず涙が止まらなかった。
まあそれはいいとして(全然良くない)、18時過ぎに北海道某所へ荷物を届け、そのままとんぼ帰りでまた東京へと戻った。
やっぱり、飛行機で。二回目だがほとんど恐怖は薄れず、むしろ一回目よりも揺れが酷く何度も嫌な汗をかいた。気を喪えなかったので猶更つらかった。
不幸中の幸いは無事着陸したことだが、東京についたころにはほぼ精神的ライフがゼロ。それなのに日付が変わってから上司との食事に付き合うことになり、25時過ぎ、満身創痍もいいところでホテルの部屋に入室。よくわからない精神状態のまま、眠りにつくのだった。

【22日(土)】
8時過ぎに起床。
10時頃から都内で仕事。終始バタバタとしながら、16時半まで働いた。汗いっぱいかいた。
事前説明ではそこで解放してもらえるとのことだったが、なんか飲み会が入る。
自分は本当に飲み会が苦手で、嫌いで、だから頻繁にそういった会合がある現状がこのうえなくしんどい。そもそもまず酒が好きではないし、喋ることもさほど好きではないし、食べるのも自分のペースでゆっくり食べたいので、飲み会や宴会というのは自らの性向と真逆にあるのである。
それでも断り切れずに付き合ってしまい、19時過ぎに漸く解放される。本当は二次会があったらしいのだが、流石に心か体のどちらかが死ぬと思って逃げてきた。
死に体で東京駅へ向かい、新幹線に乗り、ホームへと帰った。
1日半ぶりに部屋へ戻り、夜食を少し食べ、アニメを見て、寝た。あまりに長い2日間で、あまりにいろいろなものを喪ったり、壊したりした2日間だった。主に、精神的ないろいろなものを。

【23日(日)】
流石にゆっくり寝たいと思って目覚ましをかけずに眠った結果、12時頃に起床する。それでいい。
食事をとり、プリキュアを見、軽い部屋の掃除と洗濯をした。掃除と洗濯の途中で「何やってるんだろう」と考えてしまい、人生の無益さにうちひしがれそうになった。ただ生きているだけなのに、金と時間がかかり、心が摩耗していく。少しずつ、耐えられなくなってきている。
夕方はぼんやり録画していた番組やアニメを見たり、散歩がてら買い物に出たりした。
そして20時過ぎに夕食をとり、アニメを2本ほど見てから、――以降の記憶が、ごっそり3時間以上、抜ける。
どうやら寝ていたらしいのだが、よく覚えていない。PCでアニメを見た後、食器を洗わなきゃと思いながら床に伸びたところまでは覚えているのだが(前日の日記に書いた通り、自分は酒が好きではないので飲酒していたわけでもない)、次に意識を取り戻した時は、24時過ぎ、ベッドの上で呻いていた時だった。
しかしそこでもなお起きることができず、というか、なんとか起きようとしたのに体が全く動かず、再び失神。
26時過ぎにようやく再覚醒し、ぼーっとした頭でなんとか食器を洗い、風呂に入り、27時過ぎの現在に至る。
寝だめしたとはいえ、明日も仕事なのにこんな時間まで起きていて大丈夫なのだろうか。
しかも明日は往復6時間以上の車移動(しかも私が運転)が控えている。大丈夫な気がしない。
本当に疲れた週末だった。はやく安らかになりたい。

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思い返せば、先週火曜~土曜にかけて、5日間中4日飲み会だった。
ただただ死にたい。そうでなければ、穏やかに生きたい。
仕事は充実を感じることも出てきたが、人間関係や、環境への適応が全然できない。慣れや合わせの努力もしているが、まったく上手くいかず、かえって精神的負担を自ら増やしてしまっている気すらする。
限界の二歩手前、という感じ。「なんとかなる」ビジョンや選択肢が、何一つ見えてこない。
本当につらいです。