記憶の水底

5月21日(月)~23日(水)

やり残したことなど無いといいたいね、いつの日にか
そこまではまだ遠いよ
だから僕らは 頑張って執筆だよね……!(日記を一か月溜めたことに絶望しつつ)


     *     *     *


【21日(月)】
冷静に考えて普通の人間がひと月前の記憶なんて委細保持してるわけなくない?
でもそんな記憶力がここにあるんよ~(Twilogを見返しながら)
っていうか普通に日記執筆のテンションを忘れている。コンセプトは希咲雪海さんだったはず。これ前にも書いたなあ。大丈夫?

この辺りはとある仕事が佳境に入っていて、普段よりも比較的わたわたしていた気がする。突然週末出張を言い渡されたり。
マイナスな見方をすれば、仕事が大変でプライベートの時間がほとんど持てなかった。人生の本分をなんだと思っている?
ただプラスな言い方をすれば、この先もうちょっとだけ仕事を続けるんじゃよということになっていくならば、非常に良い経験をすることができたシーズンだったと思う。世界が広がった。

と。
そんな感じの週だった的なはしがきポジションに収めて……月曜の日記を終わりにするということで……


【22日(火)】
いや本当に記憶が無い。
記憶が無いというか……あー、どうせ20時前くらいまで働いて帰ってコンビニ飯食いながらアニメ見て風呂入ってラノベ読んで小一時間勉強して小説書こうかかくまいかうだうだしながら深夜アニメ1時間くらい見てだらだらインターネットしてから26時くらいに寝たんでしょ? みたいな、そういう「いつもの日常」だったことが分かり切っている故に余計一日一日を思い出しづらいというか。

ここまで書いたけど本当に記憶が無いな……もっと駆け足で現在まで追いつくか……。


【23日(水)】
そうだ。
どのタイミングだったかは忘れたが、先日実家の両親と祖母と個別にLINEをした。
こちらは大丈夫だ、という旨と、そちらは大丈夫か、という意図での連絡だ。
両親からは家がいっそう静かになった、さすがに寂しいとの報告を受けた。
祖母からは、いざいなくなるとさみしい、本当につらいという話を、かなり悲痛な調子で聞かされた。
まあ、18年も連れ添った存在の不在に対する違和と心苦しさは、想像に難くないというか、実際いまは離れて住んでいる私ですらほぼ日常的に喪失感を覚えているくらいだから、況や世話をしていた祖母のしんどさをや、というところだが……。
今回のLINEでは、改めてその苦しさを思い知らされた、という感じだった。
日に日に実家へ戻らなかったことへの悔恨が大きくなっている気がする。こういうときに実家にいれないこと・いれなかったこと、そして今後も有事の際にはこういうことを考えずにはいられないだろうということが、色々な迷いを生じさせてしまう。
自分の人生の選択は、本当に間違っていなかったのだろうか、と。


     *     *     *


なんかもう日常を思い出せない日の日記は適当に哲学を綴ろうかな……。
とか言っていると翌日(24日)以降しばらくエピソード満載の人生が続いたりする。

まあ、何はともあれ、
こんな感じで、なるべくすぱっと現在に追いついていく予定で。
ちょっと面倒くさいけど。頑張らないとね。

5月19日(土)~5月20日(日)

【19日(土)】
7時半に起きて仕事の準備をしようと思っていたら8時半過ぎに起きた。
友人が来るのが9時だったため、そこそこ慌てて準備をする。

9時過ぎに家を発ち、近所のコンビニで友人と合流。
運転を任せ、高速で2時間ほどかけて栃木県は日光へと向かうのだった。

また、一方では他の友人達も動き出しており、山形から車で一人、そこに合流する宇都宮勢が一人、横浜から一人来ていた。
三人で別部隊として動いており、11時過ぎ、現地にて合流。そこからは5人で、日光観光を楽しんだ。

はじめに向かったのは、日光東照宮
休日で他の観光客も多いなか、チケットを買い、中へ。
有名な「三猿」を含む猿の一生を描いた彫刻が設えられた厩や、天海の蔵を観たりしながら奥へ進み、陽明門をくぐる。
また、改築中の御本社に入って社内で案内役のガイドを聞いたり(家康公が云々、という基礎的な話だったような気がする。壁に掛かっていた詩歌が気になってあまり聞いていなかった)、神楽殿が英語でsacred dance hallなのを知ってゲラゲラ笑ったり、唐門の一隅にある眠り猫とその裏の雀を見て写真を撮ったり、ダンジョンの深部にもぐるような階段を昇って奥宮まで行ったりもした。帰りすがらには御本社の脇にあった鳴龍を観たりもした。
訪れる前までは「東照宮」という大きな建物が一つあるのだという漠然とした認識だったが、いざ行ってみたら意外と広く、見どころも多いことに驚いた。次はもっと事前の下調べを入念にしてから、また来たい。

東照宮を出た次は、二荒山神社へ。縁結びということでオタクたちがウッキウキで入っていった。誰と結ぶんだ……。
因幡の白兎に迎えられつつ、本社近くでキメラ(みたいなやつ)を撫でたり、二次元と写真を撮ったり、色々な御利益のある分社で祈ったりした。健康のところを熱心に。自分というよりは、家族や友人の健康を祈った。
程なくして友人の一人が空腹で限界そうだったため、二荒山神社を出て、下山。
神橋近くまで歩いていき、橋の傍の蕎麦屋でやや遅めの昼食を取った。水がめっちゃ美味しくて10杯くらい飲んだ。

昼食を取り、神橋をパシャパシャと撮ったのち、今度は車移動を経て、中禅寺湖経由、華厳の滝へ。
華厳の滝では岩盤を掘削して造られたというエレベーターへ乗って下層まで降り、そこから滝を仰望。丁度西日が滝の上流に掛かり、非常に神々しい光景を見ることができた。加えて水飛沫を浴び緑に囲まれ、大自然に癒されるとはこういうことなのか、となんだか久々に自然の恩恵に与ることができた気分でもあった。
ちょっと寒かったけど。うんうんそれもナイスネイチャーだね。

で。
17時前くらいに予定していた旅程(yo,yo)を全て終え、宇都宮経由組の三人とは華厳の滝にて別れる。
私は朝から一緒だった山形のオタクの車に再び乗せてもらい、帰路に就いた。
19時過ぎに戻り、そのオタクとデニーズで軽く夕食を摂った。疲れからか満足感からか、素面なのにいろいろな話をしてしまったらしい。「実際に会う日数を考えたら、家族や友人とこうして直接会えるのはあと何年分なのだろう」とか、そんなことを言ったとか言わないとか。
現実で哲学を出すと他人を困らせますよ。気を付けなさいな。

山形のオタクと別れたのち、私は会社から車をピックアップして帰宅。
で、帰宅した瞬間蓄積していた疲労と満足感がずっしりと全身に圧し掛かってきたため、そのままベッドに倒れこみ、就寝。

日付が変わるか変わらないかくらいに一度目が覚めたらしいが、起き上がる体力はまだ回復しきっておらず、そのまま朝まで寝込むのであった。


社会人でも旅がしたい! Take On Me 日光篇、これにて一件落着!
それでは皆さんご一緒に! いつも心は、虹い


20日(日)】
昼前に起床。
ニチアサをちょっと見て、12時に外出。会社の車を借りて、美術館へ行ってきた。
(移動しながらスクフェス感謝祭の生中継を聴いたりした。Aqoursとμ'sがSDSの話してる~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~とボロボロ泣きながら運転していた。映像全然観れなかったけど)
美術館では、特別展のダリ・エッシャー展を鑑賞。マウリッツ・コルネリス・エッシャーは私の好きな芸術家のひとりでもあったので、実際に「滝」や「昼と夜」などの作品をこの目で見れたのは非常に良い体験だった。錯視の技術も然ることながら、実際の絵を見ると非常に緻密に描かれており、建築家志望だった彼の性質というか、性格もよくわかる展覧会だった。
また、ダリに関してもその有名さは簡単にではあるが伺い知っていたので、実際にその作品を目の当たりにして、彼の奇抜な面をこれでもかというくらい感じることができた。天才とはこういう存在のことを言うのだろう、そんな畏敬すら覚える作品ばかりだった*1。「テトゥアンの戦い」などは、それこそ「記憶の固執」と同じくらい、もっと有名になっても良いのではないだろうか。

それから、この二人と一緒に福田繁雄のことも取り上げられていた。彼の作品は有名な錯視技術や作品をオマージュしつつも、現代的かつコメディックで,
単純に見ていて楽しかった。わかりやすい芸術作品、という感じがしたし、クスリとくる作品から感銘を受けるものまで、どれもこれも印象的だった。

ざっと1時間半ほど見て回ったのち、美術館を後にする。
帰りすがら夕食の買い物を済ませ、15時半頃帰宅。オークスを観る。負ける。サトノワルキューレどこ……ここ?(6着)

あとは何を思ったか突然Le temp de la rentreeを訳し始めたり昨日観れなかったアニメを回収したりウルトラマン芸人を観たり寝たりして、たら、
休みが終わってた……。
ウマ娘を見て日曜日を完遂させ、寝る。


     *     *     *


3週間日記溜まってるけどどうする?

*1:もちろん、生来の才能だけでなく、努力の面も改めて理解した。

5月14日(月)~18日(金)

はや2週間前の話*1


     *     *     *


【14日(月)】
仕事。
日中一人で遠出する仕事があり、少し気を抜けた。
社会に順応する振りをすることはある程度必要とは思いつつ、やはり日中のうち数時間はこうして独りになる時間も必要だと改めて思ったりした。
19時過ぎに退勤し、帰りに本――『ゲーマーズ!』6・7巻を買ったりして帰宅。帰宅して、早速6巻の扉絵を観ていって無事昇天する。

星ノ守千秋。

Qさまを観ながら夕食を食べていると、唐突に友人達から人狼に誘われる。
人狼……の説明をあえてここでする必要は無いと思う。これを読んでいるなら知っているだろうし、知らなくても調べればいいし。なんならはてなブログのことだし単語に説明リンクつくんじゃない?
で。
誘われたのは私がやったことのないスマホアプリ版の人狼だったため――また週の第一日ということもあったため――最初はあまり気乗りしなかったが、その一方で少し普段とは違うことをしたかったテンションでもあったので数時間ほど付き合うことにする。

割と……いや結構、楽しかったです。

とはいえ何回かやったことはあるものの、まだまだ戦略を知らなかったり、積極的に発言していこうという気持ちを持てなかったりしていたため、もう少しやり方を覚えてからやった方がいいなあ、という気持ちもあった。
とはいえ独りで練習する気にもならないものなので、まあ、また友人達に誘われたら、よほど人生か精神が荒んでいない限り、なるべく参加しようと思う。

終わってからは適当にテレビ見て寝た。
週の一日目から超無計画。
割と珍しい。


【15日(火)】
仕事……何をしていたんだ……? というくらい記憶が無い。
そりゃあ、二週間前の話だし。

20時前には退勤する。
夜も……何をしていたんだ……? というくらい記憶が無い。
日付が変わったあたりで唐突にラブライブ!サンシャイン!!の再放送を思い出し、慌ててつけたら大好きで何度も見たAqours WAVE回だったのでウッキウキでライブパートを観る。
観た後、ざっと風呂に入って、かくりよの宿飯からせーのっ コミック百合姫!をして、寝る。


【16日(水)】
仕事……本当に何をしていたんだ……?
というほどのことでもない(大体の案件は覚えている)が、流石にここに書くわけにもいかないので。まあ、とある外食のやつで引き続きパニックになっていた、と書けば将来の私も思い出せるはず。

19時頃に帰宅。
なんだか世間では(身内では?)メギド72というソシャゲが流行っているらしい。興味が無いわけではない……というか正直やってみたい気もあるのだが、iPod Kantouchさんの容量が現状結構カツカツだったり、よしんばDLしたところでプレイする時間があまり確保できなかったりといった理由でなかなか手出しできない。今度友人連中がやっているところでも見せてもらおうか。

帰宅後、携帯電話を失くしたK君に電話をする。なんかたまにこういうことやるな。
夕飯を食べたのち、3時間ほど寝てしまう。日付が変わったくらいに目が覚め、若干の後悔を抱えつつも風呂に入り、Caligulaというアニメを観始め、少し執筆活動に勤しみ、27時頃、寝る。


【17日(木)】
かくりよの宿飯が2クールだとしって驚く。そんな朝。
仕事?

……。

19時半過ぎに退勤。
今日は魔法少女サイトを見始める。原作は大学時代にレンタルで読んでおり、グロテスクでショッキングではありつつもストーリー運びが面白い、という印象だった。アニメもこれから回収していく。表現とかいろいろどうするんだろうなあ。
実家のお犬様が亡くなった日の日記を遺したのち、23時から多田くんは恋をしないこみっくがーるずを観て、日付が変わってから、寝る。


【18日(金)】
今日の仕事は覚えている。
プレゼンだった。
というか今日の仕事を覚えていたことで遡及的にこの週やった仕事も思い出した。プレゼンの準備だ。
そんなわけでこの日は夕方のプレゼンに向けて最終調整を図り、また本番にも出席し、なんなら一パートで喋ってきた。
しかるべき舞台で他人の前に立って喋るの、自分は結構得意な方だと思っていたが、しばらくやっていなかったこと、またこれまではやっていても学内とか社内とか、あくまで身内相手が多かったこともあって、だいぶ緊張してしまった。幸い大きな失敗などはすることもなく、滞りなく自らの役目を果たすことはできたが、めっちゃ汗かいた。発汗作用で濡れネズミ状態。

そんな大任終了後、一緒にその仕事をしていた先輩方とプチ打ち上げに行ってきた。
3時間ほど居酒屋で卓を囲み、先輩方のいろいろな話を聞く。
聞く………………彼女…………結婚…………将来……………………。

二次会などは特になく*2、23時ジャストに帰宅。
そのままSteins;Gate 0を観てエモ・爆発を起こす。
また、Twitterを遡ったところ、週末友人達が遠出する、という話を散見したので、これは乗っかった方が面白いか? と思い、突発的に友人達と通話。
いろいろと皆に調整してもらった結果、土曜日、朝9時にこちらを発って山形からくる友人の車に乗せてもらい――栃木県は日光まで行くことに、相成ったのであった。

というわけで早寝しなければならなかったのだが、そのままずるずると通話を楽しみ、また飲み会後だったので自分の時間を全然確保できていなかったため諸々の作業を深夜にしてしまい、結果、27時過ぎに睡眠する。


     *     *     *


次回、社会人でも旅がしたい! Take On Me 日光編です。

*1:実家のお犬様が亡くなった反動でなんだか色々なことへの取り掛かりが鈍くなっていた時期だったりする。

*2:そうだ、それがいい

5月12日(土)~13日(日)

【12日(土)】
11時、ぼう、と起床する。
日中は何をしていたか覚えていない。
が、ずっと部屋にいたことだけは覚えているから、アニメや勉強、読書などで充実した休日を過ごせていたのだろうと思う。やはりこの休日の過ごし方が心身ともに疲労が少なく、またやりたいことをやれているので本当に満たされる。365日これで行きたい。今度ランプを擦った時はこれを願うことにしよう。

夜中、友人Kと通話をする。
この先したい旅行の話や、スマホゲームの話や、競馬の話などをした。
先は一日中家から出ないことを望みはしたが、まあ、たまにはこういうストレスフリーな人間関係も必要だとも思う(なんてわがままな人間だ……)。
思いつつ、2時半頃通話を終え、土曜激アツアニメタイムを回収する元気も無かったため、そのまま寝る。


【13日(日)】
11時半に起床。起きがけにプリキュアを観る。
通算700回を目前にした今話、めちゃくちゃ面白い一話であった。終始コミカルなテンポと絵柄かと思いきや、敵幹部でありアンドロイドであるルールーの心の機微、「女の子は誰だってプリキュアになれる」「女の子だって○○したい!」などシリーズ初期からの通しテーマなどが散りばめられ、どちらに振れても名作だったと強く言えるストーリーだったのである。プリキュアはいつだって笑いと感動と大事なメッセージを与えてくれる。23歳成人男性にも与えてくれる。なんて素敵。

その後は出かけたりしようとしながらも部屋で(というかベッドの上で)うだうだしてしまい、
気付いたら食事をしてビルドをみたのち13時にまた寝る→15時半に起きてオークスを観て負け、ef - a tale of memories.を最終話まで観てまたも大事なことに気付かされ、ef - a tale of memories.に想いを馳せているうちに18時に寝る→20時に起きる、という本当に夢と現を行ったり来たりしかしていない休日を過ごしてしまった。
こういう場合、大体寝る直前と起きてすぐは絶望に囚われてしまい仕方がないのだが、2時間くらいすると「ま、こういう休みの過ごし方もアリか笑」みたいに思えてしまうから手に負えない。適度な休息と昼寝は大事だけどそれにしたってお前怠惰すぎでしょ。

つって、24時からのウマ娘を観てグラスワンダーヒェッ…となり、
25時過ぎ、これまた特に就寝態勢というわけでもなくベッドでゴロゴロしていたら、そのまま眠りに堕ちるのであった。

5月9日(水)~11日(金)

【9日(水)】
7時に目が覚める。
準備をして、着替えて、8時前に出発。
8時過ぎの新幹線に乗って、一度の乗り継ぎを行いつつ、故郷へと向かった。

突発的に休ませてもらったため、「休み」という形ではありつつもいつでも仕事の応対はできるよう、会社のPCを持って行動する。もちろん新幹線内でも定期的にメールチェックなどをしていたが、前日までの仕事の流れで、社内の人間から心ない言葉が綴られたメールが送られてきており、少なからず失望を覚えたりなどをしていた。こういう時に――というのも、100%こちらの事情だから言い訳じみてはいるが――余計に心をかき乱すような働きかけを周囲はして来ないで欲しい。今後その人とは一定の精神的距離を置く。

昼過ぎに到着し、駅で、こちらも急遽やってきてくれた従妹と落ち合い、電車、バスを乗り継いで実家へ。
玄関で既に、強い線香の匂いを嗅ぎとる。久々の感覚。
荷物も置かずに、そのまま祖母の部屋へ行くと、そこには既に冷たくなった、
――しかし布団と毛布に包まれ、一見するとただ穏やかに寝ているだけにしか見えない、愛しい友人の姿があった。
軽く挨拶をし、頭を撫でてやる。死後硬直、という言葉を久々に掌で思い出す。数年前に祖父が亡くなった時に触れて以来の感覚だった。

家では祖母が迎え入れてくれた。一番に世話をしていたのは祖母だったので、かなりダメージは受けているようだったが、表面上はいつも通りに振舞ってくれていた。祖母や従妹とお犬様の思い出をしばし語ったのち、昼食を頂く。
それから私は車を借り、今一度新幹線駅へ行き、昼過ぎにやってきた妹(火憐ちゃん)を迎え入れる。
再び家に帰ってからはまた皆と思い出語りをしたり、祖母の外出に少し付き合ったり、私の提案で彼に最後の手紙を書いたりした。
ここまで涙は極力流さないようにと努めていたが、やはり一人で彼との日々を思い出しながら別れの手紙を書くときは、流石に我慢ができなかった。
便箋一枚にこれまでの想いをしたため、皆の手紙とまとめて、彼と一緒に荼毘に付してもらうよう祖母にお願いをした。

夕方、再三駅へ行って一足先に帰ってしまうらしい従妹を祖母とともに送り、仕事終わりの父を拾ってまた帰る。
戻ると、同じく仕事が終わった母と留守版を任せていた妹が迎え入れてくれ、ともに早めの夕食を囲んだ。

それから19時、いよいよ私と妹は帰らなければならなくなる。
最期に、部屋で安らかに眠っている彼の名前を強く呼んで――元気だった頃、夜の散歩や夕食の時にはいつもそうしていたように、愛しいその名を叫んで、めいっぱい彼の身体を撫で、握手をしてやった。

そして、「いってらっしゃい」と。

努めて穏やかに声をかけ、祖母に見送られて家を発つのだった。

駅では遅れてやってきた月火ちゃんと一瞬だけ会って言葉を交わしたのち、
父と母、月火ちゃんに見送られ、火憐ちゃんと同じ新幹線で帰る。
出先に戻ってからは、駅から部屋まで久々に歩いて帰った。色々な音楽を聴きながら、ずっと彼との記憶に想いを馳せていた。

次の日は普通にやってきて、普通に仕事には出なければならない。
そして自分は、こういうときに家族や彼のそばにいることができない。
それがどうしようもなく悔しくて、けれどもどうしようも無いまま、何かに身を焦がされるような思いで、眠りに就くのだった。


【10日(木)】
8時に起きる。
諸々の支度を済ませつつ、8時半過ぎに部屋の窓を開ける。
8時45分、遠い故郷で、彼の火葬が行われた。
そちらを向きながら、改めて暫しの別れを告げ、そののち、出社。

前日の勝手をチームの人々に詫びつつ、仕事はいつも通り行っていった。
……が、最近にしてはほとんど仕事が無かった方で、これなら無理ついでにもう一日くらい向こうにいればよかったな……と、軽く後悔をするなどした。

ほぼ定時に帰宅し、月火ちゃんも実家を離れたことを確認しつつ、夜、実家に残っていた母と祖母に電話をする*1
荼毘は滞りなく終わり、遺骨が実家の仏壇に添えられていることや、彼の頭骨の頑丈さに驚いた話などを聞いた。電話口だから多少無理をしていたのかもしれないが、母も祖母も、ひとまずは憔悴しきっている様子もなく、安心する。
安心してしまったせいか、そのまま布団に潜りこみ、かなり早い時間に眠りに就いてしまうのだった。


【11日(金)】
この日あたりから、2日にいっぺんくらいの頻度で彼の夢を視るようになる。
やはりそうそう簡単には割り切れない。当たり前のことではあるが。

この日も特に大きな仕事は無かったものの、一件遅い時間に打合せがあり、そのままずるずると業務時間も長引き、21時前くらいに退勤する。
帰宅後、FGOラジオを聴いたり、Steins;Gate 0多田くんは恋をしないを観たりする。
あとは週末ということ、週の間に部屋を空けていたことなどから、その期間できなかった諸々の作業を行い、27時半頃まで夜更かしをしてしまったのち、外が青白んでいるのをぼんやりと感じつつ、寝た。


     *     *     *


いつも以上に重い空気感の日記が続くが、まあ、仕方のないものは仕方のない。
ということにしておく。

*1:父は火葬を見届けたのち、仕事に赴き、出張に行ったらしい

†5月8日(火)

夢を視た。

遠く、懐かしい日の夢だ。

足元で小さな物体が、忙しなく動き回っている。
私はそれを目で追い、体で追い、しかしてそれは軽快に私を翻弄する。
場所はたぶん、かつて祖父母が住んでいた家の廊下だろうか。
それは私から離れたかと思うとすぐに近づいてくる。けれどもまた、すぐに私を追い抜いて、遠くへまた離れていく。

だが、私はその動きに特に苛立つこともなく。

むしろとても楽しい心持ちで、その黒くて、小さなそれを追いかけていく。
目線は、いまよりもずっと低くて。動かす身体も、いまよりずっと小柄で。
そんな私に向かって、また、それは近づいてくる。

四肢をいっぱいに動かして、しっぽを力強く振って、つぶらな瞳をいっぱいに輝かせて。

黒くて小さくて、愛おしいそれが――彼がまた、元気いっぱいに、私のもとへ駆け寄ってくる。

そんな遠く、懐かしい日の夢を、見た。
こんな日に限って、不思議をそんな、思い出を。


     *     *     *


朝イチで会議があったため、普段より早く仕事に行こうとする。
9時直前に起きた。
むしろばたばたとしながら家を出て、会社に着き、ギリギリで会議に出席する。
が、幸いなことに今回の私の役目は序盤のみで、1時間もたたないうちに先輩とともに会議を離脱。
それから2人の先輩と一緒に、会社を出て、隣の隣の県まで出張に赴いてきた。

出張先について、簡単に昼食を済ませ、仕事をこなしていく。
私はほとんど見学というか、サポートというか、軽い車の運転などのサポート程度の仕事をする程度ではあったが、とはいえ先輩主導での仕事は滞りなく進み。
15時過ぎには諸々のミッションも終わりかけ、さて割と暇になってきたな、これは予定より早く帰れそうだ、などと思いながら、モバイルwi-fiに繋がったままであったi Pod touchを何気なく開いて、

家族LINEが動いていることに気付く。

昼過ぎに実家で飼っていた犬が亡くなったとの一報が入っていた。


18歳と4か月だった。
ミニチュア・ダックスフントというその犬種にしては、相当に長生きした方だったと思う。
病気もしていたし、"ボケ"もかなり入っていたしでだいぶ弱ってこそいたものの、話を断片的に聞く限りでは、老衰――あるいは大往生といってもいいくらい、穏やかな逝き方だったとのことで。
とはいえ、何度も弱っては快復してきただけに、俄かには信じがたく、ましてここまで長生きをしたのだから、せめて19まで、あわよくば20まで……と思っていただけに、知らされた直後の衝撃は、本当に筆舌に尽くしがたいものだった。
結果的には、最上に近い最期だったかもしれないけれど。
如何せん、どんな形であれ近しい存在の喪失は、とてもすぐには受け容れることなどできない。


故郷での家族の死を知ったのちも、確かに仕事を行っていたし、滞りなくミッションが完遂されたのも覚えている。
予想通り、予定より早く解放され、先輩方と少し早めの夕食をとって、日没少し前の新幹線に乗って、帰ったところで前々から予定されていた会社の歓迎会にギリギリ参加して僅かな時間ながらいろいろな人と話をしてけれどもいつも通り二次会には行かず一旦仕事場に戻って軽く溜まっていた業務を済ませてしとしとと雨が降る中22時頃部屋に帰ったことすら、覚えているのだけれど、
その実、今思えば。
いま自分が経験しているあらゆる現実を現実と認識することはできず、
どこかふわふわとした世界にいるような感覚にさえなりながら、
ただ一日を、ぼんやりと過ごしていただけだったのかもしれない。

それでもかろうじて残っていた行動力を駆使し、どこかのタイミングで会社の人に相談して、急遽、翌日一日だけ休みを貰えることには成功した。
日中動くLINEの中、早くも明後日の朝には荼毘が行われてしまうとのことだったため、
形のあるうちに、最期に、どうしても会いたいと……そう思って、行動した結果だった。

仕事と付き合いが終わって、部屋に帰ってからも、依然としてどこかふわふわとした、あの歪な穏やかさの感覚は消えなかったように記憶している。
ただ、Twitterではいつも通りに振舞おうと思ったりして、しかしとても、いつも通りの夜を過ごす気にはなれず。
何を考えているかも曖昧な状態で……いや、きっと大好きな実家のお犬様のことをずっと考えながら、26時頃、ひとまず眠りに就く。

今日が全て夢で。
いっそ今朝の夢こそが現実である方がずっと良いと、そう思うくらいには、ひどく悲しい気持ちで眠りに就いた夜だった。

5月7日(月)

仕事に出走。

なんだかんだで今週も忙しいんだ……俺は知ってるんだ……と思っていたら普通に19時前に退勤できてビビる。
帰宅後、前日観れなかったルパンレンジャーパトレンジャーを観たり、ef - a tale of memories.を観たりする。
あとAnison daysとアニゲーイレブンを観て、ゲーマーズ!5巻を読み始めて、
…………あれ? 月のはじめからオタク活動してないな? となりつつもまあそれはそれで楽しいので、

26時頃、納豆を食ってから寝る。